電車・バスで行ける、はじめてのトレイル 東海の4本

東海で最初の1本を走るなら、短くて、登りが少なくて、帰り道に迷わないコースがいいはずです。愛知から2本、静岡から2本を選びました。

どれも 7km 以下で、登りは 250m 以下。関東・関西の記事よりさらに短いぶん、町や宿場、古い峠道に寄り道しながら回れます。静岡の2本には町なかや集落の中を歩く区間があるので、そこはゆっくり歩いて楽しみましょう。

1. 動植物園のまわりの森をひと回り ― 東山一万歩コース

地下鉄の東山公園駅から東山動植物園の正門へ。正門の左から動物園の本園と北園の間の道を通って上池へ回り、植物園の外周の森、星が丘門、植田山の森とめぐって駅へ戻る、名古屋市の散策路の周回です。森と舗装路が半分ずつで、木の階段と短い上り下りが続きます。

現地の「一万歩コース」の案内板に従うのが確実です。トイレは正門のそばと公園の中に、コンビニや飲食店は駅のまわりにあります。散策の人が多い道なので歩行者優先で、すれ違い・追い越しは歩いて。動植物園の園内(有料区域)には入りません。外周の散策路なので開園時間に関係なく通れますが、夜は暗いので明るいうちに。車道を渡るときは信号・横断歩道で。

東山一万歩コース(東山公園駅発着) 6.8・D+114m・目安0:55

2. 旧東海道で富士山の見える峠へ ― 薩埵峠

由比駅から旧東海道を南西へ、寺尾の集落を抜けて、山と海に挟まれた細い道で倉沢へ。みかん畑の急な舗装路を上ると、薩埵峠の展望台です。富士山と駿河湾、東名高速と国道1号が並ぶ、広重「由井 薩埵嶺」の構図が目の前に広がります。そこから山道を下り、興津川を渡って興津宿へ。由比駅と興津駅は JR東海道線で2駅なので、電車で起点に戻れます。

旧東海道の入口には目立つ看板がありません。展望台の近くの車道は狭いので、車に注意。下りの上道・中道は現地の道標で選びます。このハイキングコースは2022年6月の崩落で通行禁止でしたが、2025年1月22日から通れるようになりました。途中に店は無いものとして、補給は由比駅・興津駅のまわりで。トイレの場所は公式の案内では確かめられないので、下のカードの地図と現地で確かめてください。静岡市のハイキングコースでは近年クマの目撃が多いので、鈴などで音を出して。興津宿の町なかは歩きます。

薩埵峠(由比駅→薩埵峠→興津駅) 6.5・D+112m・目安1:02

3. 名古屋市のいちばん高い山へ ― 東谷山

高蔵寺駅の南口から身洗地下道を通り、庄内川の東谷橋を渡って白鳥塚古墳へ。車道を東へ進み、散策路の入口から階段の続く道を登ると、東谷山の山頂です。山頂は名古屋市の最高点(198m)で、古墳の上に尾張戸神社があります。帰りは同じ道を駅へ戻る、5km あまりの往復です。

補給は高蔵寺駅のまわりのコンビニで。トイレの場所は下のカードの地図で確かめられます。走ることを禁止する決まりはありませんが、ハイカーが多いので追い抜くときは歩いて。火は使えません。神社の境内は静かに歩きましょう。

東谷山(高蔵寺駅から往復) 5.4・D+175m・目安0:47

4. 平安・江戸・明治の峠道をひと回り ― 宇津ノ谷峠

4本のうち、この1本だけは駅から少し離れています。静岡駅前から しずてつジャストライン 中部国道線(藤枝駅前行き)で約30分、「宇津ノ谷入口」で降りるとすぐ道の駅宇津ノ谷峠です。伊勢物語に詠まれた蔦の細道で宇津ノ谷峠を越えて岡部側へ下り、旧東海道の山道を上り返して、明治の煉瓦のトンネルをくぐります。屋号の看板が掛かる宇津ノ谷集落を下れば、道の駅に戻ります。

明治のトンネルは明治9年にできた、日本で初めての有料トンネル。煉瓦造りで約207m、国の登録有形文化財です。トンネルと宇津ノ谷集落は観光の人が多いので歩きます。トイレは道の駅と明治のトンネルの駐車場に、補給は道の駅で。ここも静岡市のハイキングコースなので、鈴などで音を出して。

宇津ノ谷峠 周回(蔦の細道・明治のトンネル) 3.3・D+215m・目安0:54

はじめての日に持っていくもの

走る前に覚えておきたいこと

どのコースも、カードの「コースを開く」から地図と区間ごとの情報、トイレ・水場、帰りの電車を確かめられます。

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