大峯奥駈道〜那智(吉野駅→女人結界を迂回→本宮→雲取越→那智山)
吉野から女人結界を車道で迂回して大峯の稜線をつなぎ、熊野本宮から雲取越で那智山へ。大峯と中辺路をつなぐ100km超の長い行程。
距離 132.1km ・ 累積標高 D+8,314m ・ 目安 36:42(ワンウェイ)
発着: 吉野駅(近鉄吉野線) → 那智山バス停
通る山: 八経ヶ岳・四寸岩山・地蔵岳・大天井ヶ岳・大日岳・大森山・天狗山・孔雀岳・弁天の森・明星ヶ岳・涅槃岳・玉置山・笠捨山・行仙岳・転法輪岳・釈迦ヶ岳・青根ヶ峰・香精山・高城山
道順
熊野本宮大社から請川へ下り、小雲取越で小口、大雲取越で那智山バス停へ抜ける。既存の中辺路2コースの全区間を接続したRunnable独自の行程で、公式の通しコース・大会ではない。距離・累積標高は地図データの計算値。小雲取越・大雲取越は田辺市熊野ツーリズムビューローの公式ウォークコース(https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/suggested-walks/)を基準にする。両峠の山中に店は無い。小口は宿が少ないので事前予約し、飲料・食料を準備する。那智駅への曼荼羅の道は通行止めなので入らず、那智山バス停で終える(和歌山県公式観光サイト、2026年11月2日確認)。参詣道の石畳・王子跡・境内・集落は歩き、ポールはゴムキャップ、スパイク靴は使わない。宿泊・補給・退避先を決め、複数日に分ける計画を立てる。吉野駅〜本宮は同エリアの女人結界迂回全線と同じ区間。五番関〜阿弥陀ヶ森分岐の女人結界には入らず、洞川〜天川川合〜行者還トンネル西口の車道で迂回する。この車道接続は公式の迂回ルートではない。備崎では渡渉せず既存の備崎橋経由を使う。鎖場・岩場は歩き、圏外・夜間の道迷い・冬季の積雪に注意。
区間(31)
- 吉野駅(近鉄吉野線) → 金峯山寺 蔵王堂:1.4km・マナーとして走行自粛・吉野駅から七曲りの坂(または吉野山ロープウェイ)で吉野山へ上がり、黒門・銅の鳥居をくぐって門前町を金峯山寺の蔵王堂へ。参道と門前町は参拝・観光の人が多いので歩く
- 金峯山寺 蔵王堂 → 金峯神社(奥千本口):3.7km・マナーとして走行自粛・蔵王堂から吉野山の尾根の町を南へ。吉水神社・竹林院・吉野水分神社の前を通り、上千本から奥千本口の金峯神社へ上がる。社寺と町並みの中は歩く。車も通る
- 金峯神社(奥千本口) → 四寸岩山:4.4km・走行制限なし・金峯神社から奥千本の先の旧女人結界を過ぎ、青根ヶ峰(858m)へ。いったん車道に出て、尾根の道で四寸岩山(1,236m)へ登る。旧女人結界は今は女性も通れる(金峯山寺)
- 四寸岩山 → 大天井ヶ岳:4.5km・走行制限なし・四寸岩山から南へ下り、足摺茶屋跡で林道を横切る。百丁茶屋跡(第69靡 二蔵宿)の二蔵宿小屋を過ぎ、大天井ヶ岳(1,439m)へ登る(川上村)
- 大天井ヶ岳 → 五番関(女人結界門):1.3km・走行制限なし・大天井ヶ岳から南東へ下り、鞍部の五番関へ。五番関には女人結界門が立つ(天川村)。ここから先、阿弥陀ヶ森分岐までは女人禁制
- 五番関(女人結界門) → 五番関トンネル西口(洞川側の登山口):0.3km・走行制限なし・五番関の結界門の手前から西へ下り、五番関トンネルの洞川側の口(県道)へ。金峯山寺の男女で参加できる大天井ヶ岳登拝の下りの道
- 五番関トンネル西口(洞川側の登山口) → 洞川温泉バス停:5.7km・走行制限なし・五番関トンネルの洞川側の口から県道を西へ下り、洞川温泉へ。Runnable が公式の登山口どうしをつないだ車道(公式の迂回路ではない)。歩道の無い所があり、車に注意
- 洞川温泉バス停 → 天川川合バス停:6.0km・走行制限なし・洞川温泉から県道(大峯山公園線)を南西へ下り、虻トンネルを抜けて天川川合へ。Runnable のつなぎの車道。歩道の無い所があり、車に注意
- 天川川合バス停 → 行者還トンネル西口:14.8km・走行制限なし・天川川合から国道309号を東へ、川合トンネル・大川口を経て行者還林道の谷を上り、行者還トンネル西口へ(Runnable のつなぎ)。道は狭く、白倉トンネルは高さ2.6m制限の山岳道路。歩道は無い。車に注意し、暗い時間は避ける
- 行者還トンネル西口 → 奥駈道出合:1.1km・走行制限なし・行者還トンネル西口(有料駐車場・トイレ)から沢沿いに登り、急な尾根で奥駈道出合へ(天川村。区間の時間の公式の値は無い)
- 奥駈道出合 → 弥山(弥山小屋):3.0km・走行制限なし・奥駈道出合から弁天ノ森、聖宝ノ宿跡を経て、聖宝八丁の急な登りで弥山小屋へ(天川村。区間の時間の公式の値は無い)。弥山(1,895m)の山頂に天河大辨財天社の奥宮
- 弥山(弥山小屋) → 八経ヶ岳:0.8km・走行制限なし・弥山小屋から鞍部へ下り、近畿の最高峰・八経ヶ岳(1,915m)へ(約30分)。途中のオオヤマレンゲの防護柵の扉は通ったら閉める(天川村)
- 八経ヶ岳 → 釈迦ヶ岳:8.5km・走行制限なし・八経ヶ岳から明星ヶ岳・禅師ノ森・舟ノ垰と下り、楊子ヶ宿小屋を経て仏生ヶ岳・孔雀岳を越え、両部分けから釈迦ヶ岳(1,800m)へ。補給も逃げ道も無い長い尾根
- 釈迦ヶ岳 → 深仙ノ宿:1.0km・走行制限なし・釈迦ヶ岳から南へ下り、深仙ノ宿(灌頂堂・避難小屋・香精水。夏は涸れることがある)へ
- 深仙ノ宿 → 太古ノ辻:0.7km・走行制限なし・深仙ノ宿から大日岳の西の巻き道を通り、太古ノ辻へ。大日岳の山頂へは鎖場(老朽化)。太古ノ辻で前鬼への道が分かれる
- 太古ノ辻 → 持経ノ宿:8.3km・走行制限なし・太古ノ辻から南へ、石楠花岳・天狗山・奥守岳を越えて嫁越峠(滝川辻)へ。地蔵岳・涅槃岳・証誠無漏岳・阿須迦利岳と小さな峰を越え、林道を横切る持経ノ宿(小屋)へ
- 持経ノ宿 → 佐田辻(行仙宿山小屋):6.3km・走行制限なし・持経ノ宿から平治ノ宿(小屋)、転法輪岳を越え、倶利迦羅岳は西を巻く。怒田宿跡を経て行仙岳(1,227m)へ登り、佐田辻の行仙宿山小屋へ下る。水は四ノ川側へ10分下る(公式では未確認)
- 佐田辻(行仙宿山小屋) → 葛川辻:2.7km・走行制限なし・佐田辻から南奥駈の最高峰・笠捨山(1,353m)へ登り、葛川辻へ下る
- 葛川辻 → 塔ノ谷峠(上葛川への分岐):5.2km・岩場などで歩く・葛川辻から鎖と岩壁の地蔵岳を越え、四阿宿跡・香精山・貝吹金剛を経て塔ノ谷峠へ。地蔵岳のまわりは岩場・鎖場なので歩く
- 塔ノ谷峠(上葛川への分岐) → 玉置山:5.6km・走行制限なし・塔ノ谷峠から稚児ノ森を経て、林道と並ぶ道(地図の道が無い所は林道)で花折塚へ。かつえ坂を登って玉置山(1,076m)へ
- 玉置山 → 玉置神社:0.5km・マナーとして走行自粛・玉置山の山頂から杉の巨木の森を下り、玉置神社(第10靡)へ。境内は歩く
- 玉置神社 → 七越峰:11.4km・走行制限なし・玉置神社から玉置辻へ下り、大平多山の分岐を経て大森山(1,045m)へ。篠尾辻・大黒天神岳・山在峠・吹越宿跡と下り、桜の七越峰へ(奈良県「歩く・なら」。区間の時間の公式の値は無い)。水場は無い
- 七越峰 → 備崎:1.7km・走行制限なし・七越峰から尾根を南へ、備崎の経塚へ
- 備崎 → 熊野川の渡渉点(備崎の下、東岸):0.8km・走行制限なし・備崎の経塚から山道を南へ下り、熊野川の東岸(渡渉点)へ
- 熊野川の渡渉点(備崎の下、東岸) → 大斎原:0.8km・岩場などで歩く・熊野川を渡渉して西岸の大斎原へ(公式の情報では確かめられていない道順。現地で確かめる。奈良県「歩く・なら」の道順は備崎橋で渡る)。川原と川の中に地図の道は無く、線は東岸の道の端から大斎原まで直線でつないだ目安。流れの中は歩いて渡る。増水時は渡れないので、下向橋(車道の橋)へ回る
- 大斎原 → 熊野本宮大社:0.4km・マナーとして走行自粛・本宮大社の境内から158段の石段を下り、国道を渡って大斎原(熊野本宮大社の旧社地、日本一の大鳥居)へ。境内・参道は歩く
- 熊野本宮大社 → 本宮大社前バス停:0.3km・マナーとして走行自粛・熊野本宮大社の境内から158段の石段の参道を下り、本宮大社前バス停へ。境内・参道は歩く
- 本宮大社前バス停 → 請川バス停:3.6km・走行制限なし・本宮大社前から国道168号で熊野川沿いに請川へ(約3km、歩いて約45分)。小雲取越の登り口は請川の集落の南、国道168号沿い。東へ約100mに公衆トイレ(田辺市熊野ツーリズムビューロー)。国道は車に注意
- 請川バス停 → 小口(大雲取越の登り口):13.0km・走行制限なし・小雲取越。請川から杉・檜の林と尾根の道を百間ぐら(約500m。熊野の山々の展望)までゆるやかに登り続ける。林道の分岐(右へ少しでトイレ)、桜茶屋跡(展望・休憩)から小和瀬へ急に下る。下の苔むした石段は濡れると滑る。小和瀬の橋を渡り、約1km歩いて小口へ。約13km・4.5〜6時間。古道の上に飲食店・売店は無い(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
- 小口(大雲取越の登り口) → 青岸渡寺(大雲取越の登り口):14.1km・走行制限なし・大雲取越。小口の集落の南から、約5kmで800m登る胴切坂(円座石)で越前峠へ。石倉峠・地蔵茶屋跡(トイレ・屋根つきの休憩所)、亡者の出会、舟見峠・舟見茶屋跡(約870m、海の展望)を越え、石段の約4kmの下りで那智高原公園、青岸渡寺へ。約14.5km・7〜9時間。中辺路でいちばんきつい区間(和歌山県公式観光サイト)。地蔵茶屋跡〜石倉峠の通行止めは2022年3月30日に解除(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
- 青岸渡寺(大雲取越の登り口) → 那智山バス停:0.4km・マナーとして走行自粛・青岸渡寺・熊野那智大社の境内から石段を下りて那智山バス停へ。境内は参拝者が多いので歩く。紀伊勝浦駅・那智駅へバス
このコースの注意
- 山頂付近は例年11月に初雪が降り、5月の連休ごろまで雪が残ることが…
- 山頂付近は例年11月に初雪が降り、5月の連休ごろまで雪が残ることがある(天川村)。似た尾根が続いて迷いやすく、携帯電話は圏外が多い
- 国道309号は大川口〜上北山村西原が冬期通行止め(天川村)。行者還トンネル西口へのバスは無い
- 弥山小屋は4月下旬〜11月中旬の営業で要予約、水は有料、トイレはチップ制(天川村)
- 八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳の尾根:似た尾根が続いて迷いやすい。携帯電話は圏外が多い(天川村)
- 大日岳の鎖は老朽化している。不安な人は西側の巻き道を使う(下北山村)。この線は巻き道を通る
- 地蔵岳(南奥駈):鎖と岩壁(公式の情報では確かめられていない。現地で確かめる)
- 増水時は渡れない。下向橋(車道の橋)へ回る(備崎から北西へ下る道。このエリアの「備崎→下向橋→熊野本宮大社」の区間)。渡れる水位は公式の情報では確かめられていない。現地で確かめる
- 熊野川の渡渉(備崎〜大斎原):熊野川を渡渉する道(公式では未確認。奈良県の道順は備崎橋)。増水時は渡れない。下向橋(車道の橋)へ回る(渡れる水位は公式の情報では確かめられていない)
- 那智駅〜熊野那智大社の「曼荼羅の道」は土砂崩れで通行止め(2026年6月9日から)。迂回は県道43号線那智勝浦古座川線(和歌山県観光連盟)。このサイトのコースは那智駅へは下りず、那智山バス停で終える
ルール・マナー
世界遺産の修験の道。走行禁止の決まりは無いが、行場・社寺・宿坊のまわりは歩き、修行者に道をゆずる。山上ヶ岳一帯(清浄大橋・五番関・レンゲ辻・阿弥陀ヶ森の結界門の内側)は女人禁制で、宿坊は5/3〜9/23のみ。
補給ポイント
トイレ・自販機・トイレ・売店・茶屋(笹岡食堂)・売店・茶屋(さくら堂)・売店・茶屋・売店・茶屋(大木商店)・トイレ・売店・茶屋(カフェ陽ぼっこ)・売店・茶屋(お食事処 みのり屋)・トイレ・自販機・自販機・自販機・自販機・自販機・売店・茶屋(料理旅館 千本楼)・売店・茶屋(お食事処 花見亭)・売店・茶屋(お食事処 花屋)・売店・茶屋(器のやまもと) ほか
アクセス
- スタート(吉野駅(近鉄吉野線)):近鉄吉野線 吉野駅(終点)・駅から七曲りの坂、または吉野山ロープウェイで吉野山へ・吉野山の駐車場(下千本など)・吉野山の町に食堂・商店・宿
- ゴール(那智山バス停):熊野交通バス「那智山」(紀伊勝浦駅・那智駅へ)
通る山
- 八経ヶ岳(1,915m)
- 明星ヶ岳(1,894m)
- 釈迦ヶ岳(1,800m)
- 孔雀岳(1,779m)
- 弁天の森(1,600m)
- 大日岳(1,568m)
- 天狗山(1,537m)
- 地蔵岳(1,464m)
- 大天井ヶ岳(1,439m)
- 涅槃岳(1,376m)
- 笠捨山(1,353m)
- 転法輪岳(1,282m)
寄りたい店
- 和か屋本店(甘いもの・お滝もち)
- 那智黒亭 みむろ(甘いもの・那智黒ソフトクリーム)
大峯奥駈道(吉野〜山上ヶ岳〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜熊野本宮)のほかのコース
- 大峯奥駈道 女人結界の迂回 全線(吉野駅→五番関→洞川→行者還トンネル西口→釈迦ヶ岳→熊野本宮大社) 100.9km・D+6,463m
- 大峯奥駈道 全線(吉野駅→山上ヶ岳→八経ヶ岳→釈迦ヶ岳→熊野本宮大社) 90.6km・D+6,756m
- 大峯奥駈道 女人結界の迂回(吉野駅→五番関→洞川→行者還トンネル西口→弥山→釈迦ヶ岳→前鬼口) 69.7km・D+3,743m
- 北奥駈道(吉野駅→山上ヶ岳→八経ヶ岳→釈迦ヶ岳→前鬼口) 59.4km・D+4,036m
- 南奥駈道(前鬼口→前鬼→笠捨山→玉置山→熊野本宮大社) 56.4km・D+4,284m
- 弥山・八経ヶ岳 往復(天川川合→栃尾辻→狼平) 23.9km・D+1,735m
- 玉置神社→熊野本宮大社(南奥駈道の終わり) 18.8km・D+760m
- 弥山・八経ヶ岳 往復(行者還トンネル西口) 9.7km・D+1,036m